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なぜポテトチップスはやめられないのか──ダイエットに失敗する理由

 家にあるお菓子を、いけないと思いつつも手を出して、「やめられない止まらない」状態になってしまうのは、なぜでしょうか。

 人間の脳が、時代遅れだからです。

 この一万年間で、人類を取り巻く環境は激変しました。ところが私たちの脳や体は、十数万年前にホモ・サピエンスが登場した時から、たいして変わっていません。

 一万年前に農耕が始まって、人類は安定した食料が得られるようになりました。しかし、それ以前の狩猟生活は、収穫があったりなかったりの、不安定なものでした。食料を保存する手段もありませんから、「獲物がない日は、冷蔵庫の肉をレンジで解凍する」ということもできません。もし狩りに成功したときは、すべて胃袋に入れるしかなかったのです。

 そんな私たちの祖先に、画期的な貯蔵庫として役立ったのが「脂肪」です。余分なエネルギーを脂肪に変えて体に蓄えておけば、腐ることもありません。脂肪は軽いので、体のあちこちにつけておけば、持ち運びにも便利です。食べ物がない日は、脂肪をエネルギーに戻せばよいのです。

 今日は脂肪が毛嫌いされていますが、脂肪のおかげで、人類は食うや食わずやの逆境を生きぬくことができたのです。

 恵まれた現代では、目の前にある食事を無理に平らげる必要はありません。ところが原始時代からのクセで、なかなか途中で食事をやめることができず、せっせと脂肪に変えて「食いだめ」してしまうのです。

 ポテトチップスが視界に入ったが最後、「食いだめ」の誘惑に勝つのは至難の業。肉体にインプットされた衝動に打ち勝つ唯一の確実な方法は、単純ですが、見えないところに隠すことでしょう。

 脳は単純なので、対策も単純なのです。

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『男のための自分探し』書評

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diamond女性から頂いた書評diamond

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●新聞の書評

  1. 毎日新聞(H20.9.17)
  2. マスコミの書評集

●今までの書評

  1. 新刊JP FEATURING
  2. 新刊ラジオpodcansting 第574回
  3. 本が好き!
  4. 精神科医が読み解く、ビジネス・投資・自己成長のヒントになる本
  5. みかん星人の幻覚
  6. 読書大好き
  7. 悩める25歳平凡社員の「多読」成功術
  8. heavy monologue
  9. J-Web
  10. 古田 仁の Blog
  11. tatataのブログ最新ニュース
  12. 本日も自習
  13. Create Myself
  14. 新書☆う☆膨大2
  15. イソップ通信
  16. Makeup Life! メイクアップ・ライフ!
  17. WEBMAN
  18. WEBMAN(続き)
  19. まみろうの本読む暮らし
  20. 読んだら書く。
  21. ひるね
  22. TSUTATA×BOOK
  23. ただのオタクと思うなよ
  24. 戸澤 全崇の「幸せをつかむ英語生活」
  25. なんでも好奇心
  26. たなだなんだなあ
  27. Moto's Diary
  28. きまぐれ通信
  29. 情報をつなげる
  30. あれやこれや
  31. 一気にすべりcom
  32. 目標はCMr~我想做国際人~
  33. 読書メモ帳
  34. MEDIA INN BOOKS おすすめ情報
  35. 南砺守通信~the World
  36. ブランドマンになる
  37. ある文学部生の部屋
  38. 新月スピードスターズ
  39. フリーターの音
  40. REVIEW ふろむ Lazy Reiji
  41. タイトル考え中です
  42. 井関源二のウェブログ
  43. HIROKINGのブログ
  44. シンプルにポジティブに
  45. ザ・母ちゃん
  46. 本の宇宙
  47. 編集ちょ.com
  48. 書評&映画評
  49. まつうらソクラテスしんや
  50. X家の毎日
  51. ブサログ「高橋祐太・脚本家ページ(仮)」
  52. 旅人
  53. ぷにっこ学術日誌+
  54. まこふな通信~清く正く自分らしく~
  55. 大学三年、男。
  56. 本を読んで成長しよう!!

世界で一番幸せな人の名は

 あなたは今、幸せですか?

 この問いにどう答えるべきか、古代ギリシアの賢人に聞いてみましょう。

 ヘロドトスの『歴史』は、2500年前に小アジア(現在のトルコ)で隆盛を極めた大帝国リディアの、クロイソス王の話で始まっています。諸民族を征服してリディアの全盛期をもたらしたクロイソスは、古代史上、例のない富者とうたわれました。そのリディアに、アテナイの政治家ソロン(ギリシア七賢人の1人)が訪れた時のことです。
 クロイソスは王宮でソロンを手厚くもてなすと、宝物殿の財宝をすべて見物させた後で、おもむろに尋ねます。
「そなたの名声はわが国にもとどろいているし、そなたが各国を旅したことも知っている。そこでぜひ聞きたいのだが、世界一幸せな人間はだれであろうか」
 ソロンは少しもこびることなく、「アテナイのテロスであろう」と答えました。驚いたクロイソスが理由を尋ねると、ソロンは平然と答えます。テロスは栄えた国に生まれ、標準からすれば裕福に暮らし、子や孫に先立たれることもなく、最後は立派な戦死を遂げ国家から表彰されました。そんな話をこまごまと語るソロンに息を荒げた王は、今度こそ自分があがるはずと、二番目に幸せな者の名を尋ねます。
 しかしソロンが答えたのは、アルゴス人の兄弟、クレオビスとビトンでした。二人とも生活に不自由することなく、きわめて健康で、体育競技に優勝するほどでした。この兄弟は、ある祭りの日、どうしても母親を牛車で社まで連れて行かねばならなかったのですが、ちょうど牛が畑に出ていました。そこで牛の代わりに自分たちで車を引き、8キロを走りぬいて時間内に社に着くと、それを見た男たちは兄弟の体力をたたえ、女たちは孝行な息子を持った母親を祝福し、祭りが始まったのです。行事が終わり、社で深い眠りについた兄弟は、ふたたび起きることはありませんでした。アルゴス人は二人を称賛して立像を作り、神にささげたといいます。
 業を煮やしたクロイソス王は、苛立ちの声を上げます。
「この私が、そんな庶民どもより劣るだと? そなたは、私の幸福など取るに足らないと思っているのか」

 ソロンの人生観が語られる時がきました。
(続く)

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70年の人生すべて順調にはゆかない

 ソロンはクロイソス王に、人間の運命がいかに気まぐれか訴えます。
「私は神と申すものがねたみ深く、人間を困らすことのお好きなのをよく承知いたしております。人間は長い期間の間には、いろいろと見たくないものでも見なければならず、あいたくないことにもあわねばなりません」
 ソロンは、人生をかりに70年として話を進めました。70年は日数にすると26250日。この26250日のうち、1日たりともまったく同じ日はありません。この先、どんな不運が待っているか知れないのです。今たとえ莫大な富を持ち、多くの人を支配していようと、すべて順調に一生を終える保証がなければ、幸福だとも不幸だともいえません。
 ソロンは最後に言います。

「いかなる事柄についても、それがどのようになっていったのか、その結果を見きわめるのが肝心でございます。神様に幸福をかいま見させてもらった末、一転して奈落に突き落とされた人間はいくらでもいるのでございますから」

 王はソロンを馬鹿者と決めつけ、いちべつも与えず立ち去らせました。

 その後、息子を不慮の事故で失ったクロイソスは二年間、深い悲しみに沈んでいましたが、その間にもペルシアが勢いを増し続け、王に休息を許しませんでした。巫女に相談したところ、「ペルシアに出兵すれば、大帝国を滅ぼすだろう」というデルフォイ神の予言を聞き、大喜びで進軍したものの大敗。首都は陥落してクロイソスは捕らえられ、国は滅亡しました。神託の「大帝国」とは、リディアのことだったのです。

 王にはさらなる悲運が待っていました。
(続く)

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何人も生きているあいだは「幸せ」とは言えぬ

 捕虜になったクロイソスは、ペルシア王キュロスの前に差し出されました。キュロスは、巨大な薪の山の上にクロイソスを登らせると、点火を命じます。
 火あぶりに処されたクロイソスは初めて、ソロンの言った「人間は生きているかぎり、なんびとも幸福であるとはいえない」という言葉が、いかに真理に満ちていたか痛切に知らされ、ソロンの名を三度呼びました。
 不審に思ったキュロスが、何を言っているのか通訳に尋ねさせたところ、クロイソスはソロンとの対話や、自分は幸福だと思いこんでいたが、警告されたとおり運命は一変したこと、そしてソロンの言葉はすべての人間に通ずることだと語りました。
 そのあいだにも、炎はじりじりとクロイソスに迫ります。じっと通訳に耳を傾けていたキュロスは、かつては自分と同様に栄えたが転落した一人の人間を、同じ人間でありながら生きたまま焼き殺そうとしていることに気づき、その罪の報いを恐れ、世の無常が身にしみてクロイソスを降ろすように命じたのでした。
 かくてクロイソスは命だけは助かったのですが、このエピソードには、いつ何がおこるかわからない世の中では、人間の幸福はけっして不動の安定したものではないという、ヘロドトスの人生観が顕著に表れています。
 かつて強大だった国も、今や弱小となったものは多く、今の大国も、かつては小さな国でした。いかに運命が移ろいやすいか知らされていたヘロドトスは、どんな国も大小にかかわりなく書き残すことにしたのです。

 幸福だった人が真っ逆さまに転落することもあれば、どん底で絶望していた人に幸せの光が差すこともあります。
 この変わりやすい運命は、何によって決まるのか。

 ヘロドトスの考えを聞いてみましょう。

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