« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »

人類は皆 兄弟

 東京新大久保でこの数カ月、在日韓国・朝鮮人に向け、「出ていけ」と叫ぶ「反韓デモ」が繰り返されています。一方、そのような「反韓」「嫌韓」に反対する日本人のデモも行われており、小競り合いが起きたこともありました。
『続日本記』によれば、八世紀の大和の国の明日香村の八割は、朝鮮半島から渡ってきた人だったそうです。先祖をたどれば、日本人には、確実に韓国人の血が流れていることでしょう。
 人類は700年前にアフリカで誕生したのですから、そこまで先祖をたどれば、白人、黒人の区別もなく、世界中の人々が共通する先祖の血を引いていることになります。これは肉体の先祖の話ですが、無限に生死を繰り返してきた魂の歴史で見れば、生きとし生けるものすべては、親子だったこともあり、兄弟だっこともあるのだと仏教では教えられています。
 それを『歎異抄』で親鸞聖人は、「一切の有情は皆もって世々生々の父母兄弟なり」と語っておられます。
〝良き友よ、同胞よ、共に無上道を進もうではないか〟と全人類に呼びかける、親鸞聖人の燃える同朋愛を、世界の人に知ってもらいたいと思わずにおれません。

一番、知りたいのは「運命」

 古代ギリシアの哲学者デモクリトスは、「ペルシアの王位につくよりも、さまざまな原因についての説明を発見したい」と語ったといいます。これが端的に示すように、デモクリトスは、自然現象の原因を探ることに情熱を傾けました。
 私たちが知りたい「原因」は、いろいろありますが、最も知りたいのは、「幸福」や「不幸」は、どんな「原因」によって決まるのか、ということではないでしょうか。
 すべての人は、幸福を求めて生きています。その「幸福」という「結果」は、「お金」という原因によって、獲られるのでしょうか。それとも、別の原因によって獲られるのでしょうか。一番知りたい、「幸福」「不幸」の原因と結果の関係を、詳しく教えられたのが、仏教で説かれる「因果の道理」です。
 まさに仏教は、すべての人が最も知りたいことが説かれている教えといえるでしょう。

« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »