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『ニコマコス倫理学』アリストテレス

 万学の祖アリストテレスは、『ニコマコス倫理学』で、「幸福」について正面から論じました。幸福学の元祖ともいわれます。

『ニコマコス倫理学』でアリストテレスは、人生究極の目的は「幸福」だと断言しました。

 働いてお金を獲るのは、幸せになるためです。地位や名誉を求めるのも、幸福を獲るためでしょう。しかし、幸福になるために、何かをすることはありません。だから、幸福こそ、あらゆる行動の究極の目的なのです。
ニコマコス倫理学〈上〉 (岩波文庫)
アリストテレス
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●同上30-32頁より引用
 われわれが幸福を望むのは常に幸福それ自身のゆえにであって決してそれ以外のもののゆえではなく、しかるに、名誉とか、快楽とか、知(ヌース)その他いろいろのアレテー(卓越性・徳)をわれわれが選ぶのは、これらのもの自身のゆえでもあるが、(そのいずれの場合にあってもわれわれは何ものがそれから結果するのでなくともそれを選ぶだろうから、)しかしまた、幸福のために、すなわち、それによって幸福でありうるだろうと考えて選ぶこともあるのだからである。だが幸福をこれらのもののために選ぶひとはいないのであり、総じて、幸福をそれ以外のことがらのために選ぶひとはない。(中略)幸福こそは究極的・自足的な或るものであり、われわれの行うところのあらゆることがらの目的で或ると見られる。(引用ここまで)

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