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『パンセ』人生の最大事とは①

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自分が永遠の幸福に向かっているか、永遠の不幸に向かっているかで、今の行動はまったく違ったものになります。パスカルは、自分が来世、永久に浮かぶか沈むかをハッキリさせることほど、大事なことは、ないと言います。これがハッキリしなければ、現在の行動を決めることもできないのです。

霊魂の不死ということは、われわれにきわめて重大な、きわめて深刻な関係を持つことがらであって、あらゆる感情をうしなわないかぎり、それがどうなるかを知るに無関心ではいられないはずである。われわれの期待しうる永遠の幸福があるかないかによって、われわれのすべての行為と思想とは非常にちがった道をとらなければならないので、われわれの究極の目的となるべきこの一点を見て歩みさだめることなしに、正しい意識と判断とをもって一歩も前進することはできないのである。(上掲訳書 83-84頁)

『パンセ』人生の最大事とは②

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パスカルは、自分が来世、どうなるかをハッキリさせてこそ、現在の行動が決まるのですから、これこそ第一に解決しなければならない問題だといいます。パスカルは、この人生究極の目的を考えずにいる人には、あわれみよりも、怒りをおぼえるとさえ、言っています。

われわれの第一の関心、第一の義務は、この問題を解明することであり、われわれのあらゆる行動は、それにかかっているのである。(中略)この人生の究極の目的についてなんの考えもなくその日をすごしている人々(中略)にたいしては、わたしはまったくちがった見方をするのである。かれら自身に、かれらの永遠の運命に、かれらの全部にかかわる問題について、かくも怠慢であるということは、わたしにあわれみを感じさせるよりも、むしろ怒りをおぼえさせる。それはわたしをおどろかせ恐れさせる。それはわたしには奇怪なことである。(上掲訳書 84頁)

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