« パンセ●人間は死刑囚 | トップページ | パンセ●あと一週間の命としたら »

パンセ●永遠を無のように思う人間

パンセ (イデー選書)
パンセ (イデー選書)
posted with amazlet at 14.05.31
パスカル
白水社
売り上げランキング: 426,295

 

 パスカルがいうように、全ての人は死刑囚だとすれば、第一に考えなければならないのは、「死刑」という大問題でしょう。自分に死刑が迫っているのに、カルタ遊びに耽る人がいるでしょうか。

 しかし人間は、「死んだらどうなるか」という大問題は考えず、現世のことばかり、考えています。

 来世は永遠に続くかもしれないのに、「無」のように思い、この世70年、80年の命は、アッという間に終わってしまう、「無」に近いものなのに、永遠に続くかのように思って、十年後、二十年後のことまで考えています。

 これは「奇怪な転倒」だとパスカルはいいます。

 われわれの想像力は、現在をたえず考えることによって、それをすばらしく大きくし、永遠を少しも思わないことによって、それを非常に小さくする。その結果、われわれは永遠を無のように思い、無を永遠のように思う。これらのことはすべてわれわれのうちにいきいきと根をおろしているので、われわれのすべての理性もそれをおさえることはできない(中略)小さいことにたいする人間の敏感と大きなことにたいする無感覚とは、奇怪な転倒のしるしである(上掲訳書93頁)

« パンセ●人間は死刑囚 | トップページ | パンセ●あと一週間の命としたら »

●読書メモ」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171233/60738811

この記事へのトラックバック一覧です: パンセ●永遠を無のように思う人間:

« パンセ●人間は死刑囚 | トップページ | パンセ●あと一週間の命としたら »