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パンセ●すべて知った人は無知を知る

パンセ (イデー選書)
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パスカル
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パスカルは、無知な人に二通りあるといいます。一つは、産まれたばかりの赤ん坊。もう一つは、全て知り尽くした後に、自分の無知を知った人です。

 その間にある人は、自分は何でも知っているような、知ったかぶりをして、誤った判断をすると、パスカルは警告しています。

 知識には二つの極端があって、それらがたがいにふれあっている。一つは、生まれたてのあらゆる人間のうちに見いだされる生来の純粋な無知である。他の極端は、人間の知りうることをひととおりわきまえたのち、自分が何も知らないことに気づき、はじめの出発点であるあのおなじ無知にかえる偉大な魂の到達する無知である。しかし、これはみずからを知る賢明な無知である。二つの無知のあいだにあって、生来の無知からは脱したが、まだ他の無知に到達していない人々は、うぬぼれの知識をふりまわして、なんでも知ったかぶりをする。これらの人々は世人をまどわし、万事を誤って判断する。(上掲訳書137頁)

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